第8回全脳アーキテクチャ勉強会開催趣旨全脳アーキテクチャ勉強会では、毎回脳の機能の一部に注目し、神経科学、機械学習などの関連分野の専門家をお呼びし、脳の機能の実現方法の何がわかっていて何がわかっていないかを明らかにしていきます。 今回のテーマは「時系列データ」です。 認知科学、計算論的神経科学、認知ロボティクスの分野から講師をお招きし、脳が時系列データをどう扱うのかまた現状の機械学習技術は時系列データをどう扱うのかをそれぞれお話しいただき、相互に知見を補間し合うことを目指します。 勉強会開催詳細
講演スケジュール18:15 - 18:20「オープニング」(産総研 一杉裕志氏)18:20 - 19:00「脳における時間順序判断の確率論的最適化」(山口大学時間学研究所 宮崎真氏)ヒトの時間順序の判断は事前の経験に応じて変化する。本発表では,時間順序判断における適応機構の一つとして,ベイズ推定に着目し,その理論モデルの概要と心理物理学的な観測例を紹介する。さらに,機能的共鳴画像、脳波、経頭蓋磁気刺激といった手法を用いたベイズ推定の神経機序の探究の試みを報告し、参加者とともに議論したい。19:00 - 19:40「順序とタイミングの神経回路モデル」(電気通信大学 山崎匡氏)物事を適切な順序、適切なタイミングで行うことは日常生活において重要である。特に運動制御においては適切な順序での運動生成と精緻なタイミング制御が本質的である。本講演では、脳における順序生成と小脳によるタイミング制御の機構を紹介し、全脳アーキテクチャ構築に必要と思われる構成要素について議論する。【発表資料】 19:40 - 19:50 休憩19:50 - 20:30「深層学習によるロボットの感覚運動ダイナミクスの学習」(早稲田大学 尾形哲也氏)近年,画像や音声のパターン認識において,深層学習が大きな成果を上げている.しかしロボットではセンサのクラス分類は,その連続的な動作生成に直接には役には立たない.ダイナミックな動作に必要な認識とは何か,という視点が重要となる.ここでは時系列データ(ダイナミクス)の処理という視点から深層学習を用いた,ロボットの感覚運動データ学習の研究の事例を紹介する.【発表資料】 20:30 - 20:40 全体討論第8回全脳アーキテクチャ勉強会のテーマに関する、全体討論を行います。 20:40 - 21:00 フリーディスカッション会場にて、全脳アーキテクチャ勉強会オーガナイザーや発表者の方々と直接情報交換が行える、フリーディスカッションタイムを設けます。 21:00 - 23:00 懇親会(自由参加)会場近辺のお店で、有志による懇親会を行います。 報告書第8回全脳アーキテクチャ勉強会勉強会の詳細な報告書は下記のリンクでご覧頂けます。
謝辞
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