[CFP] 人工知能学会全国大会 (JSAI2018) OS「人とAIが織りなす新たなエコシステム」

本年6月初旬に鹿児島にて開催される人工知能学会全国大会(JSAI2018)における新オーガナイズドセッションとして「人とAIが織りなす新たなエコシステム」が採択されました。
この後、2018年2月12日(月)~3月9日(金)の期間において、発表申込&原稿提出を受け付けますので、ご興味ご感心のある研究者らの皆様に奮ってご投稿下さい。
なお招待講演には、「シンギュラリティと人類の生存に関する総合的研究」を進めておられる名古屋大学の戸田山和久先生をお招きする予定となっています。またオーガナイザの中川裕志先生からは本OSで考えるエコシステムについてのご講演、また後半にはオーガナイザメンバ数名を中心としたパネルディスカッションも予定しております。

【本OSの狙い】
AIが人々の生活の中に浸透するにつれ、そのメリットのみならずリスクも危惧される。身近には、データ処理によるバイアス、職業への影響面が指摘されている。また中長期的には、貨幣経済、資本主義、法制度、倫理観、労働の価値、民主主義などといった社会的枠組みも影響をもたらしうる。特に今後のAIにおいて汎用性、自律性、ネットワーク化が進むことで、様々な変化が加速し、社会や個人がその変化に追随すること事態が困難となりうる。人の能力がAIで拡張されたとしても人とAIが織りなすシステムの全体は大自然の如く複雑広大であり、個人としても人類全体としても、それを完全には理解し把握できない。
こうした背景を踏まえれば、人々が速すぎる変化から守られつつ遍く恩恵を得られ、なおかつ持続可能な形を造り出すためのエコシステムを新たに構築することは急務である思われる。なすべきことは数多いが、例えば、AIは不具合やハッキングを避けなが高度なロバスト性をもたせる必要がある。AIと人間の対話のあり方はいかにあるべきか。さらに技術進展にキャッチアップしたリスク管理や法制度整備をおこなうためにマルチエージェントシミュレーションなどを用いる必要も生ずるだろう。AI自身が持つべき価値観(公平性/公正性を含む)や、AIが占めるべき法的および倫理的な地位(人格)や責任についての研究も必要である。
多様な懸念事項に対処するには基本的には多面的なアプローチを取らざるを得ない。学術的には、計算機技術のみならず、倫理、哲学、経済、社会、心理、法律、歴史、政治、社会などのさまざまな分野の専門家の声を取り入れてゆくことが有効であろう。さらに、日本のAI学会としては、東洋もしくは日本の価値観を活かしながら世界的なコラボレーションにむけて貢献できるよう、技術的な議論を深める場をつくることは有意義であり。こうした活動を起点として国内の関連した活動を連携させる動きに貢献したい。
(参考: 英国のCentre for the Future of Intelligence

【主なキーワード】
  • エコシステムのフレームワーク
  • Human Agent Interaction
  • Multi-Agent System
  • 公平性/公正性
  • AI人格と責任

【オーガナイザ】
  • 中川 裕志、理研 革新知能統合研究センター
  • 山川宏、ドワンゴ人工知能研究所/全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
  • 浅田稔、大阪大学
  • 井上智洋、駒沢大学
  • 今井倫太、慶應義塾大学
  • 江間有沙、東京大学
  • 金井良太、アラヤ
  • 高橋 恒一、理研
  • 萩田 紀博、ATR
  • 堀川 優紀子、ATR
  • 松原繁夫、京都大学 



以上皆様のご発表/ご参加をお待ちしております。
Comments